- 死ぬかと思った話
- これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。
成田のトイレにたてこもった話
2012/12/17
私は機内食を絶対に食べません。どんなに勧められてもフライト・アテンダントに悲しそうな顔をされても断ります。実はトラウマがあるのです。
アメリカからの帰りのフライトは乱気流の中を何度も通り常にぐらぐらと揺れていていました。ベルト着用ランプが点灯したり消えたりを繰り返していました。飛行機がはげしく揺れていても私は元気でした。機内食もしっかり食べておやつまで完食しました。
しかし飛行機が成田に着いた途端に乗り物酔いのような症状を感じました。そして急にお腹が痛くなり激しい頭痛と吐き気も襲って来ました。その場で倒れそうな激しい症状でした。他のお客をかきわけて飛行機から空港のトイレにダッシュしました。一緒にいた友だちは血相をかえて出て行った私を見て唖然としていました。
そこからは悲惨でした。そのまま入国できないまま3時間近く空港内のトイレにたてこもりました。入国審査のゲートは目の前なのに私はまだ日本に入れない状態でトイレにこもっていたのです。3時間近くトイレで倒れ込んだのは始めてです。腹痛以外は泥酔状態のような感じでした。友だちもメールを残し帰っていってしまいました。
わたしがやっとの思いでトイレを出た時には入国審査のカウンターがぽつんとひとつだけ開いていてお客はもうだれもいませんでした。空港のスタッフが仕事もほとんど終わり手持ち無沙汰で世間話をしているようなところだったので皆さん私をじろっと見ていました。「3時間トイレで何していたんだよ」というかんじで。私も戦いを終えてきたかのような形相をしていたと思います。怪しまれました。
こんな経験は後にも先にももうないと思います。そうであってほしいです。その後しばらく寝込みました。乗り物酔い、食あたり、ノロウイルスといろいろ考えましたが診断ではただの風邪と言われただけでした。
それ以来機内食を食べると気持ちが悪くなってしまうのです。今では空港のレストランで食事をとるようにしています。
MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。