運の良かった話
ありえない…運の良かった話を紹介します。

ベルリンでお部屋ゲット

2012/12/04

ベルリンでの家探しのお話です。ベルリンは移り住む人が多い割に家が不足しているので家探しには何ヶ月も要します。しかし私はあるとき今まで住んでいた家をすぐに出なければいけない状況に陥りました。

時間がかかるだろうと思われた家探しですがすぐに新しい家が決まったんです。シェアハウスでしたが内見から引っ越しまで2週間以内で済んだのはかなり運がよかったと思います。

内見したのはハロウィンの夜でした。のちの同居人になるシモンさんは10人もの内見希望者とハロウィンでお菓子をもらいにやってくる子供達への対応で落ち着かない様子でした。彼はデザイナーでインテリアが素敵な都心のアパートに住んでいました。

いままでの同居人が出て行くので1部屋空くということでした。ドイツはアパートによって又貸しがありなので個人で部屋を貸している場合が多いんです。仲介屋を通すとその分高くなってしまうのでシェアハウス業者などを通して部屋を借りるのはまれです。

1番乗りでやってきた私は彼とゆっくり話す時間がありました。話はわりと上手なのでこの面接で相手の心をつかもうとたくさんいいひとっぷりをアピールしました。

その後どんどん人がやってきて10人ほどに増えました。その中のイタリア人やスペイン人がしゃべることしゃべること。私やドイツ人の見学者はぽかーんとしていました。10人中1人が選ばれる状況。彼らの押しの強いプレゼンテーションを見てすっかり敗北した気分になりました。

しかしなんとその後「あなたに決めました」と電話がかかってきたのです。シモンさんは少し年がいっていて静かなタイプ。きっと四六時中しゃべってそうなイタリア人やスペイン人は一緒に暮らしにくいと思ったのでしょう。彼はデザイナーで日本のファッションブランドにも精通しているので日本人に対するイメージも良かったようです。

幸運は人に平等にやってくるんだな。いざという時は絶対についているなと思いました。そして10人の中から選ばれたので自信にもつながりました。家は基盤なので私を選んでくれた同居人には今でも感謝しています。

ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。