- 心に残る一冊
- お気に入りの世界観、人生を変えた一冊、何度も読み返してしまう本を紹介します。
くよくよするな!の大事な意味
2013/01/08
リチャード・カールソン作の「小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと」は私の人生に影響を及ぼしました。
10年以上前に世界中で大ヒットしたこの本はシリーズ化もされています。この本の中では、人は感情や妄想にコントロールされ現実を拡大解釈しているということ、それに気付いて肩の力を抜き人生をより楽しく生きていくための方法を説明しています。
この本は西洋人が書いたとは思えない内容です。作者は仏教哲学などにも精通していたようなので納得がいきますが、「アメリカ人にはかなり実践は難しいのでは?」と思う内容が多いのです。自己主張とは逆のアイディアが多く、「控えめになり人と争わないことが大事。それが精神を落ち着かせるためには有効」といったようなことが書いてあります。書かれているアイディアはかなり日本人向きだと思います。無理をせずに実行できる内容が書いてあります。
自分の生き方の癖を治して、タイトル通り小さなことにはできるだけくよくよ・イライラしない人となるための助言をしてくれます。くだらない事で人とはりあうことのばからしさや、物事の優先順位をはき違えて大事な事を後回しにしてしまっていることなど鋭い視点で人間がおかしてしまいがちな日常的な小さな間違いについて説いています。
私達は常に緊張しながら生きています。それは責任がある社会人である以上当たり前のことですが、時にしなくていい緊張までしてしまうのです。それが自分で自分に与えているプレッシャーです。無意識のうちに自分を責めているのです。それは上司から与えられるプレッシャーより理不尽で、家族からのプレッシャーより愛のないものだったりします。現実に対する恐怖感によって作られた歪んだ妄想によって過剰なプレッシャーを自分に与えていることがあります。
余裕をもちリラックスすることで人生はいくらでも豊になります。それができていない、変わりたいと思っている人にはぜひ読んでいただきたい一冊ですね。
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)
MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。