感動した話
思い出すとジーンとくる…感動した話を紹介します。

手足の不自由な子が

2014/01/06

私は大学時代家庭教師のアルバイトをしていました。塾に登録してアルバイトをしていたのですが、ある時新しい生徒さんが直接勉強を教えて欲しいと自宅に電話があったと親から報告がありました。不審に思いながらも電話をかけて教えられた住所へと伺いました。その当時ある会社の社長さんの中学生の息子さんの家庭教師をしていたのですが、その社長さんから私の話を聞いたとのこと。今まで何人かの家庭教師を雇ったけど、相性が悪く長く続かなかったと。どんなに暴力的な子なんだろうと不安に思っていると、出てきたのはまだ小学校低学年の可愛らしい女の子。なんだ楽生だ、と思っていたのですが。彼女には足と手に障害がありました。右手と左足が不自由でした。その為両親がわがままに育てたようで少し機嫌が悪くなると暴れまくる始末。今までの家庭教師たちはその暴れまくる彼女をなだめることが出来ずに止めていったようでした。

まずはお互いを知ることから
塾に登録してのアルバイトではなかったので、時間制限もありません。そのため、まずは時間をかけて彼女と仲良くなることから始めました。一緒に公園で遊んだり、ドライブをしたり、私の家に招いて一緒にご飯を食べたり。彼女がかなり私に名付いてくれているのが分かったので勉強を始めました。勉強はかなり苦手なようで分からなくなるとプリントをぐちゃぐちゃに破ることもありました。私はかなりきつく叱りました。初めは泣いてわめいて、また泣いての繰り返しでしたが、少しずつわがままもなくなりました。勉強が分かり始めたことも大きかったのかな。

彼女がママに
家庭教師を辞めてからも彼女とは連絡を取り合ってたまに食事をしています。いじめられていること、将来のことなど食事をしながらいろいろな話をしてきました。その彼女に彼が出来た時は本当にうれしかった。結婚よりもさきに子供が出来た時もどうしようと一番に相談してくれました。順番が違うでしょ!と叱ったけど、本当は私に相談してくれたことを嬉しく思っていました。今でも彼女が私を「先生」と呼ぶので、彼女のかわいい子供も「先生」と呼んでくれますよ。

ライタープロフィール

けみさん/女性/年齢:40代/岡山県在住/子供二人の母、大学時代に塾講師を経験そのまま就職するが、公務員試験に挑戦。地方公務員となるが二人目を妊娠し退職。大学時代にアルバイトをしていた塾で再び塾講師に。