死ぬかと思った話
これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。

死にそうなほどの尿意と自然の驚異から生還した奇跡

2018/05/08

北海道に住んでいるからなのか、自然の驚異を感じる機会がたくさんあります。その中でも死ぬかと思ったのは、大雪による車中で身動きが取れなくなってしまったことです。メディアでも報じられたことがあるくらい大変な事態で、実際に命を落とした方もいたくらいの出来事だったのですが、今となっては「良い経験をした」という印象を持っています。

その日は普段とは違う郊外の大きな食品倉庫へ買い物に出かけようと思い立ち、住まいから1時間半かけて車で向かいました。大雪になるということは天気予報で見ていたので知っていたのですが、北海道では年に数回大雪になるのは当たり前。さほど恐ろしさを感じることも無く出かけたのです。

次の休みまではかなりの期間があったので、1週間以上の食料と、ちょうど飼っている猫ちゃんのトイレ用シーツを切らしていたので、それを購入して家路へと向かいました。ところが、吹雪で視界が全く見えないホワイトアウト状態。そのまま車を走行させるのは難しいため、私を含めてどの車も道路で立ち往生してしまう事態となったのです。

吹雪はどんどん強くなっていき、ドアを開けるのも大変になった頃、抑えきれない尿意に襲われるというアクシデント。「こんな時に・・・」って思ってしまうのですが、普段は立ち寄らない某コーヒー店で大きなサイズのコーヒーをテイクアウトして、それを飲みながら運転をしていたのです。

というわけで、膀胱が限界域に達するのは時間の問題。ある意味子の時間が一番きつかったかもしれません。ただ、その日は愛する猫ちゃんのペット用シーツを購入していたのです。お食事中の方には申し訳ないのですが、そのシーツへと放出を行い、何とか難を逃れたのです。救援が来たのはそれからかなりの時間が経過してからでしたから、あの時の判断は正しかったのだと思います。

大吹雪も人生の中で危険度ナンバー1の出来事だったのですが、それ以上に尿意を我慢することの辛さを味わったのは、後にも先にもこの時しかありません。自然現象を我慢するって、大変ですよね・・・。

ライタープロフィール

けぼんさん/男性/年齢:40代/北海道在住/関東の大学を卒業し、言語聴覚士として地域のリハビリに貢献。一度関東へ戻るも、地元の北海道が恋しくなり再度移住。地元愛が強いからか、北海道各地の食のスポットにも精通。旅行と日本酒が大好きな40代。