失敗体験談
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人参しりしりで指までスライス・・・人生の汚点とは?

2018/04/27

未だにどうして失敗したのかわからないのですが、思わずやってしまったのが「指のスライス」です。野菜を簡単にスライスできるスライサーというアイテムは、どんな家庭にも常備されているのではないでしょうか。私は「人参しりしり」を作ろうと鬼のようにスライスを行っていたのですが、何と自分の指までしりしりしてしまったのでした・・・。

切断したのは指先1センチほど。それでも、ドクドクと流血してきて、どう考えてもヤバイ状態。すぐにタクシーを手配して病院に行ったのですが、排水溝に落下した「指の破片を持ってきなさい」と医師から言われてしまいました。とりあえずグルグル巻きの手を押さえつつ自宅に戻り、排水溝から指の破片を拾って牛乳に浸して、それを再度病院まで持って行きました。きっと切れてしまった部分は使わないだろうと思ったのが間違いでした。軽く医師に怒られましたが、傷を治すためには組織があった方が良いみたいです。しかも、牛乳に浸すって驚きですよね。

診察では組織の縫合を行いつつ、医師から事態の状況を聞かれました。私が丁寧に説明すると、医師が「つまり、あなたは自分の指までしりしりしちゃったのかい。」と心無い一言。そりゃ間違いではないですが、笑い話ではないはずと思いつつ、言われたことに頷くしかありませんでした。

そんな指も数週間後には綺麗に治り、今の医学の素晴らしさと再生機能の凄さを知ったのでした。それからは、人参しりしり専用のスライサーを購入し、絶対に自分の指が切断しない安全なものを利用して、時折家族に思いでの逸品を振る舞うのでした。その度に「今日は指ちょんぱしなかった?」と聞かれるので、以前よりも人参しりしりを作る回数は激減しました。

スライサーで起こる事故は、さほど珍しくもないようです。でも、人参しりしりを作っていてやってしまったというエピソードが、診察した医師にとっては面白かったよう。今となってはネタにしかなりませんが、タオルが血まみれになるくらいのことでしたし私は必死でした。なので、医師の一言はカチンときてしまったのでしょうね。もう二度とあんな怪我はしたくないです。

ライタープロフィール

けぼんさん/男性/年齢:40代/北海道在住/関東の大学を卒業し、言語聴覚士として地域のリハビリに貢献。一度関東へ戻るも、地元の北海道が恋しくなり再度移住。地元愛が強いからか、北海道各地の食のスポットにも精通。旅行と日本酒が大好きな40代。