- 人生最悪の瞬間
- 今まで生きてきた中で最悪だったときはどんなとき?人生最悪の瞬間を紹介します。
自宅から降り注ぐ雨に見舞われた北国の一夜
2018/03/14
人生には思いもしない瞬間が訪れることがあります。そんな事態は、「どうしてこんなタイミングで・・・」と思うような時に起こるものです。私が味わった人生最悪の瞬間は、自宅の天井から雨が降ってきた時です。
普通に暮らしていて、自宅の天井から雨が降るなんて想像できるでしょうか?ところが、そんな事態が起こるのですよ!私の場合はボロアパートの屋根に穴が空いて起こるのではなく、水道管破裂が原因でした。でも、自宅のドアを開けた瞬間の暗がりの中で大雨の音が部屋から轟いていたのは、今思い返しても衝撃的すぎる光景でした。
北国で生活していると、どうしても水道管が凍結することがあります。私はアルバイトを掛け持ちして生活していたこともあり、ほぼ一日家を空けることも珍しくありませんでした。北国の恐ろしさを知っていれば、当然ながら「水落とし」というものを行います。これは、水道管凍結を防ぐためのもので、自宅の水道管の水を抜く作業です。ただ、私は北海道に居住して一年目ということもあり、そんな作業をしなければならないということを知らなかったのです。
自分の部屋は水浸し、下の階の天井も水が滴るという恐怖の光景は、声を失うほどのものでした。保険で何とか修繕はされたものの、1週間ホテル暮らしという痛い代償を負いました。しかも、大切な思い出の品々も水害のせいで破棄しなければならない状態。高校の後輩からもらった寄せ書きも、インクがにじんで解読不能に陥ってしまいました。
こうした最悪の事態は、こともあろうか就職活動真っ最中に起こってしまったため、スーツも使えず凄く困りました。親に連絡をすると笑い飛ばされましたが、あの瞬間を味わったら、私のように言葉が出ないというのもわかるはず。でも、誰も共感してくれることはありません。
今となっては話のネタに使える経験ですが、その当時は何も考えられないくらいに落ち込みました。でも、その時に知り合った人が現在の妻になってくれたので、総合的には最悪ではないのかもしれませんね。
けぼんさん/男性/年齢:40代/北海道在住/関東の大学を卒業し、言語聴覚士として地域のリハビリに貢献。一度関東へ戻るも、地元の北海道が恋しくなり再度移住。地元愛が強いからか、北海道各地の食のスポットにも精通。旅行と日本酒が大好きな40代。