ちょっとした幸せ
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おいしいものをちょっとずつ

2010/04/03

白川路

白川路

専業主婦になってだいぶ経ちますが、仕事を辞めて寂しくなったなと感じることのひとつが、外食や会食の回数がひどく減ったことです。おいしいものを食べるのが大好きだった私は、いろいろなお店をチェックして、次はここに行きたい!と、時間を作っては食事を楽しんでいました。仕事関係の会食も多く、自分では敷居の高いお店や、予算が許さないようなお店で食事をする機会にも恵まれ、「食」に関しては、なかなか充実した生活を送っていました。

そんな私も訳あって、仕事を辞め、初めての専業主婦生活を送ることになり、一日の食事の大半を、自分の作った料理を食べて過ごすことになったのです。最初こそ、カロリー計算もできるし、こんな食生活も悪くないと楽しんでいましたが、毎日続くと、誰かに作ってもらったおいしい料理や、お店で食べる雰囲気がとても懐かしくなってきます。

雑誌のレストラン紹介やテレビのグルメ番組を見ても、最初は「行ったことがある」お店が減っていき、次は「知っている」お店が減っていき、なんだか取り残された気分になりました。出版当初、かなり話題になった「ミシュランガイド東京」の2008年版や2009年版を見ても、名前すらしならないお店が多く、ひどくがっかりして、2010年版に至っては、本を買うことすらやめてしまったくらいです。

そんな生活の中で、幸せを感じるのが「おすそわけ」です。

夫が会社でもらったおみやげのお菓子を食べずに持ってきてくれたり、義母が取り寄せたお菓子や頂き物の地方のお菓子を送ってくれたりと、食いしん坊の私に、おいしいものをちょっとずつ届けてくれるのです。今では、おいしいものをちょっとずつ食べられるおすそわけが、とても楽しみで、おすそわけを手渡されるたびに幸せを感じています。

今月は、義母から信州の清水屋の「鯉サブレ」と、京都の田丸弥の「白川路」が届けられ、おいしくいただきました。おととい夫から、ちょっとつぶれた北海道の六花亭の「マルセイバターサンド」のおすそわけを受け取り、こんな小さな幸せもいいものだと、実感しています。

ライタープロフィール

甘露さん/女性/年齢:40代/東京在住、アラフォー世代に突入し、肩の力がやっと抜け、気分的には一番のんびりと毎日を過ごしています。おいしいものが大好きで、料理の腕を上げたいと日々研究中です。散歩やホームシアターで映画を観ることで、日々のストレスを解消しています。