- 感動した話
- 思い出すとジーンとくる…感動した話を紹介します。
親の愛って無償ですか?
2012/11/13
「親から子への愛情は無償なんだ」とはよく耳にする言葉です。それって本当だと思いますか?
2010年4月に放送された松雪泰子さんと芦田愛菜ちゃんが主演の「mother」というドラマがあります。母親とその恋人から虐待を受ける少女を少女の担任である女教師が誘拐し、彼女を守り母親になることを決意する。そして、2人は本当の絆を築いていくという話。
ドラマの中で芦田愛菜ちゃん演じる少女は実母に虐待されても虐待されても母親を慕い続けます。海に置いていかれそうになっても、自分を家に一人置いて母親が恋人と海外旅行に出かけても、殴られても、食べるものがなくても、母親を慕い続け、愛し続けるのです。
そして、松雪泰子演じる女教師は親から子への愛情が無償なのではなく、子から親への愛情こそが無償であるとドラマの中で語ります。
私にも2人の子供がいます。一番子育てが大変な時期に夫が転職し、経済的不安定、引越しで環境が激変したことなどで精神的に余裕が持てない時期をしばらく過ごしました。余裕のないときにも子供は容赦なく親に甘えたりわがままを言いますから、イライラは爆発し、少しのことで叱り、正直、時には叩くこともありました。私が叱ったり、叩いたりすると子供は泣きます。泣いて泣いて、でもいつもすぐに最高の笑顔で私に「ママ!」と言います。時には、「ママごめんね。」と言って私を抱きしめます。いつも子供の方から歩み寄ってきてくれます。
それって当たり前ですか?子供は大人がいないと生きていけない弱い存在かもしれません。大人は自分達の感情で弱い立場の子供につらく当たることがあります。虐待で死んでいく子供達や産んですぐに捨てられる赤ちゃんのニュースが後を絶ちません。でも、子供達が親に注ぐ愛情はまっすぐで純粋で、親につらく当たられても親を求めてきます。
私はこのドラマを見て、自分が子供達に愛をあげているんじゃない。私が子供達に無償であり無限の愛をもらっているのだと気づかせてもらいました。日々の生活は「早くしなさい!」「ダメでしょ!!」って叱ってばかりですけどね。
はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。