失敗体験談
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好きな相手にドン引きされたメール

2019/02/15

あれは私がうら若き女子高生だったころの話。当時はまだ携帯電話…今で言うところのガラケーしかなく、LINEといった手軽なメッセージのやり取り機能はありません。その代わり、携帯電話会社のキャリアメールが主流でした。

今でこそLINEなどは送信したメッセージの取り消しが出来ますが、メールの場合は送ってしまったらそのまま送信されてしまいます。裏ワザとして間違いに気づいたときに即電源を落とすと未送信メールとして処理されることもありましたが、焦っているとパニックになり、そのまま送られてしまうこともしばしば。

そのとき、私は他校の男子といい雰囲気になっていました。彼は私の友達と知り合いで、たまたま二人でいるときに顔を合わせたのです。彼の提案で連絡先を交換し、つかず離れずといった関係を続けていました。友達もあなたに一目惚れしたみたいだよ〜などと盛り上げてくれるので、このまま付き合うのかな?とドキドキの毎日。今思い返しても甘酸っぱい思い出です。

しかし、悲劇は突然訪れました。その日も彼と日課になっているメールのやりとりをしていたのですが、やり取りの途中で私の友達がどうしようもない下らないネタをメールで送信してきました。

その話が妙にツボに入ってしまい、「バカすぎる(笑)鼻から飲んでた緑茶出たわ〜」と友達に返信したのです。しかし、送信ボタンを押した直後に気づいたのです。相手は本当に友達だったのか……と。

すぐに送信を中止しようと携帯電話の電源を落し、ドキドキしながら電源を再度入れてみたのですが、悲しいことに送信相手として示されているのは甘酸っぱい彼。すぐに彼に訂正のメールを送ったのですが返事はナシ。そこから次の日にもメールを送ったのですが明らかにそっけなくなり、そのまま自然消滅してしまいました。

そして、間違いメールの悲劇から○年が経過。この経験からメールやメッセージは送信する前に必ずチェックする癖がつきました。あの失恋も無駄な経験ではなかった!と自分自身を励ましながら今日も生きています。

ライタープロフィール

えのきさん/女性/年齢:30代/東京都在住/限りなくブラックに近いグレーな会社で激務を5年間経験。その後、自由を求めてフリーランスとして独立。現在は元気すぎる娘に手を焼く日々。趣味は一人旅と野球観戦とアニメと漫画。