私の生きるとは
生きるとは?…生きることについて、みんなの思いを紹介します。

息苦しいならばそこから出ればいい

2019/02/04

私は昔から少し人とズレていて、女子同士で組むグループにはなかなか入っていけませんでした。お人形遊びよりも外で走っていたかったし、人気のアイドルよりも邦楽洋楽問わずロックが好き。かっこつけていた訳ではなく、自分の好きなものを選択していくと私は大多数には所属できず、自然と一人になっていました。

友だち同士でトイレに行く意味も分からなかったし、変な褒め合いをするのも苦手。こんな感じだったので、女子の間では異質な扱いとして悪口を言われたり、いじめられたりした経験もあります。

自分の思うように生きているのに、なぜか変わり者のレッテルをはられて排除される日々でした。

そして、学生時代の「学校に行きたくないけれど、行けなくてはいけない」は社会人になってからは「仕事に行きたくないけれど、行かなくてはいけない」に変わりました。

しかし、仕事をしていく中でフリーランスの人たちと出会い、もしかして仕事は「行かなくてはいけない」ではなく、「行ってもいいし、そうでない選択もある」のでは?と思い始めたのです。

元々文章を書くことは好きで、デザイン系の仕事をしていたこともあり、もしかして独立できる……?思い、考え始めた2か月後には退職していました。完全に勢いです。

フリーランスになってからの日々は不安もありましたが、それよりも晴れやかな気持ちいっぱい。妙なしがらみもなく、生まれて初めて自分の足で立ち、息をしている感覚でした。そうすると不思議なことにいい縁があって、大人になってから親友が増えました。

私が思う「生きる」とは、気持ち良く息を吸える環境に身をおくこと。胸に詰まりがあったり、身体に馴染めない空気を吸っても苦しくなるだけ。きっとそれぞれ空気がきれいな環境は異なっていて、私はたまたまフリーランスだったのだと思っています。

もし今、気持ち良く空気が吸えていない…と感じるのであれば、自分に合った空気のある場所を探してみてほしいです。もしかするとすべてを変えなくても、どこかの空気が肌に合えばそこが風穴になり、自分を取り巻く空気のすべてが変わるかもしれません。

ライタープロフィール

えのきさん/女性/年齢:30代/東京都在住/限りなくブラックに近いグレーな会社で激務を5年間経験。その後、自由を求めてフリーランスとして独立。現在は元気すぎる娘に手を焼く日々。趣味は一人旅と野球観戦とアニメと漫画。