死ぬかと思った話
これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。

超高速で交差点に突っ込むバス

2011/06/03

中国に来ると、死ぬかと重いことはたびたび経験します。そのへんの遊園地のなんじゃらコースターなどの遊具より、よほどスリル満点です。バスに乗るときもそうです。太原市は他の都市に比べても交通の乱れが激しい町です。最近飲酒運転の取り締まりに力が入れられるようになったところです。

この間、市内の831路のバスに乗っていたときでした。夕方でしたが、5時過ぎしたので渋滞でにっちもさっちもいかなくなるまさに直前でした。バスの運転手も渋滞前の最後のチャンスとばかりに爆走して、飛ばしていました。直線コースで飛ばすのは分かります。大体、市内の幹線道路ではネズミ捕りなどないので、スピードに関しては運転手に任されているようなもんです。歩いているのと同じくらいの、遊んでいるのかというようなのろのろ運転のバスもあれば、このときのようにまるでレーサーの夢でも見ているかのような、やたら飛ばすバスの運転手もいます。このときの運転手は、閉館時間の間際にお母さんからせかされ「最後の1周」と言ってカート遊びをしている男の子のごとく、ただやたら飛ばしました。

長い直線の片側2車線の幹線道路、太原市の中では誰でも知っている併州路をスピードに乗って突っ走りました。そして、大きな交差点でバスは左に曲がり交差点の中心部にあるバス停に止まります。渋滞時ですとこの交差点2回信号が替わっても渡りきれません。運転手は承知の通りぶっちぎり態勢で交差点に進入しかけます。車を運転した経験がある者としては、このときすでにブレーキーの感覚が伝わって来るはずなのに、おかしい。なんとバスはそのままフルスピードのまま交差点を大きく円を描き横断です。私はその駅で降りるために立ち上がりかけましたが、さすがに腰が上がりませんでした。

死も覚悟した4秒間の後、急ブレーキでバス停に停車した後、何事もなかったように、831路コースターを降りていく中国人は強いな〜と感じました。

ライタープロフィール

チャウチャウさん/男性/年齢:30代/中国 黄土高原在住/最初、中国の犬たちにはまりましたが、最近、中国の大木に、は まってきています。