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奄美大島の郷土料理 鶏飯（けいはん）：鹿児島県鹿児島市
2010/11/30
鹿児島県の定番料理というと黒牛や黒豚を使ったものが多く全国でも有名です。これらももちろんとても美味しいのですが、私がおすすめしたい料理は鹿児島県の奄美大島の郷土料理である「鶏飯（けいはん）」です。このその名の通り鶏肉が主役の料理です。
鶏飯はかつて奄美大島が島津藩の支配下であった頃、藩の役人をもてなすための料理としてよく出されていたものだそうです。私が高校の頃おばあちゃんが奄美大島に住んでいる友達がいたのですが、そのおばあちゃんが家で鶏を飼っていて、孫や親せき、お客さんが島に来たときにはその鶏をさばいて鶏飯を出してくれると言っていました。それほど奄美ではポピュラーでありまた鹿児島本土でも親しまれています。最近ではあるコンビニが商品化し九州の一部の店舗で販売されていたそうです。
この鶏飯の美味しいお店が「奄美郷土料理 新穂花（あらほばな）」です。鶏飯がどういう料理かというと、鶏のささみをゆでて細かく割いたもの、甘辛く煮た干ししいたけ、錦糸卵、漬物（たくあんや地域によってはパパイヤの漬物など）を具として、小口切りのねぎ、刻み海苔、みかんの皮を薬味にご飯にのせ、その上に鶏ラスープ（醤油などで味付けされたもの）をかけて食べるものです。見た目はお茶漬けのような感じです。
新穂花の鶏飯の美味しさはやっぱり鶏ガラスープでしょう。塩辛さがなく優しい味でありながらしっかりと出汁が出ています。鶏なのでさっぱりしているのですがコクもあるスープでこれは家庭ではなかなか真似ができません。鶏飯の決め手ともいえるスープの味はとても重要です。また鶏肉もたっぷりと入っている上に旨味もあり他の具材とよく合います。具材はご飯茶碗で2杯分ほどあるのでボリュームもたっぷりです。私は鶏飯を食べ終わった後もスープだけを味わうこともあります。それほどやみつきになってしまう味です。
鶏飯は鹿児島に来なければ食べられないレアな料理です。その中でも新穂花の鶏飯は絶品。何度でも食べたくなります。鹿児島に行くことがあればぜひ味わってほしいと思います。
新穂花
ビッキーさん／女性／年齢：20代／千葉県在住、TOEIC 915点（リスニング満点取得）。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。