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東京都/都会の中の静寂…明治神宮

2011/05/23

東京には観光名所がたくさんあるようで、実はそれほどないようにも思います。ありすぎて絞り込めないと言う事もあるのかもしれません。そんな東京で私がおススメしたいのは、「明治神宮」です。

明治神宮と言うと元旦の初詣客が何万人訪れたというニュースにもなったりしますが、元旦やそれ以降の数日を除けばここが東京なのか?と思うほど、とても静かな場所です。71万平方メートルの広大な敷地の中の緑が静けさを保っています。緑に誘われた小鳥たちのさえずりも聞こえます。ふと緑の上に目をやると高層ビルが目に入ることもあり、都会のなかの不思議な空間でもあります。

敷地内の参道脇には椎・樫などの照葉樹が生い茂っています。これらの木々が夏の暑い日差しを遮るので、暑い時期に長い参道を歩くことも苦になりません。敷地内には四季折々の花が咲いており、どの季節に行ってもその美しさに触れることができるでしょう。

なかでもおススメしたいのは、敷地内にある明治神宮御苑です。御苑内には見事な菖蒲園がありますので、菖蒲の見ごろ6月中旬に行くのがおススメです。6月は梅雨の時期ですので雨の日が多いかもしれませんが、なかでも曇りの日は白い花がより引き立って、よりきれいです。

また、明治神宮御苑内には加藤清正が掘ったと言われる「清正井」があります。現在、正式な文献は残っていないため、本当に加藤清正が掘ったと言う確かな証拠はありませんが、この清正井がある場所は戦国武将・肥後国熊本藩藩主・加藤清正の江戸下屋敷があった場所です。また、熊本城内にはたくさんの井戸があり、加藤清正が兵糧攻めに備えてたくさんの井戸を掘らせたと言われています。それらを考えると「水を重要視した加藤清正が下屋敷にも井戸を掘った」と推測するのが自然なのかもしれません。

加藤清正が重要とした水は今の私たちの生活にも重要な物であることにかわりはありません。井戸から湧き出る水に「何か」を感じることができるのではないでしょうか?

明治神宮開門時間はおおむね日の出から日の入りまでです。敷地内への入場は無料です。

ライタープロフィール

ツカサさん/女性/年齢:30代/東京都在住、読書、ゲーム、音楽鑑賞、パソコンいじりが好きで、行列と人ごみが苦手なインドア派です。ひとまずなんでも疑ってみる性格で、理屈っぽいと良く言われます。