女性一人旅で気をつけること
「女性一人で交通機関に乗るときには」「女性一人旅で食事をするときのコツ」「女性一人旅は危ない?」「女性一人旅で上手に友達を作るには」「女性一人旅から得られるもの」など女性一人旅で気をつけることを紹介します。

中南米の女性一人旅は危ない?

2018/02/15

世界的に見ても、治安が悪いことで有名な中南米。そんな中南米を女性ひとりで旅行するとなると、やっぱり危険なのでは……というイメージがあるかもしれません。

しかし現実に、中南米をひとりで旅している女性はたくさんいます。外国人女性だけでなく、一人旅の日本人女性にも何人か会いました。彼女たちが共通して言うのは、「中南米は確かに治安は悪いけれど、現地の人は大体みんな親切だから、助けてくれるし面倒を見てくれる」というものです。

これはわたしも実際にいろんな経験から感じていることです。最近、コロンビアでこれを実感するできごとがありました。

コロンビアのメデジンという都市のバスターミナルでのこと。自分のバスが夜遅くに着いたので、予約してあったホステルまでタクシーで行くことにしました。

近くを歩いていたコロンビア人のカップルを掴まえて、自分のホステルまでタクシーでいくらかかるか、ホステルの住所を見せて聞きました。(ドライバーにぼられないようにいつもこうするのです)するとそのカップルはタクシー乗り場までわたしを連れていき、タクシードライバーに行き先について説明してくれました。

ホステルに着いたあと、誰かがホステルに電話してきて、電話をとったオーナーに「日本人の女の子」は無事着いたか、と確認したそうです。最初はちょっと薄気味悪く思ったのですが、その後すぐに、その晩わたしがどこに泊まるかを知っていたのは、バスターミナルのカップルしかいないと思い当たりました。

おそらくインターネットでホステルの電話番号を調べてくれたのでしょう。バスターミナルでちょっと話をしただけなのに、最後まで面倒を見てくれるなんて、何ていい人たちなんだろう、と感動すること仕切りでした。

コロンビア以外の国でも、道を尋ねると一緒に目的地まで歩いてくれたり、専用カードが必要な乗り物に乗りたいときは自分のカードを貸してくれたりと、中南米の人は大概ホスピタリティが旺盛です。女性ひとりという状況で、余計に気を遣ってくれている面もあるかもしれません。

下心がありそうな男性の申し出には注意が必要ですが、ほとんどの場面では、そのホスピタリティに甘えてしまっていいと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。