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3秒で開栓!NASAの技術を応用したワインオープナー

2014/02/25

ワインのコルク抜きに苦手意識がある人って、案外多いのではないでしょうか。何度もスクリューを差しなおすうちにコルクが割れてしまったり、力任せに引っ張ったせいでオープナー自体が壊れてしまったり。ワイン好きなわたしも、以前は相当困ったものです。

あるとき当時の彼が、コルクと悪戦苦闘しているわたしを見かねて、最新技術のワインオープナーをプレゼントしてくれました。それはプラスチック製の頼りなさそうな見た目なのですが、使ってみると本当に子供の力でも3秒あれば開栓できるんじゃないかと思うほど高性能でした。

いろいろなバージョンがあると思いますが、わたしの持っているオープナーはコルクに差すスクリュー部分と、スクリューを支える土台部分がばらばらになる作りです。まず土台部分とスクリュー部分をばらばらにします。それから土台部分をワインの瓶口に固定し、スクリュー部分を土台部分に差し込み、コルクの中心に針の先端をあてます。あとは土台部分を片手で押さえながら、もう一方の手でスクリューをねじこんでいくだけ。

不思議なことに、スクリューをねじ込んでいくと同時にコルクが浮き上がってきます。あの、スクリューをコルクに差し込んで、「さて、これからが勝負!」という瞬間がないわけです。ねじ込むときも、ほとんど力はいりません。

何でも元彼によると、NASAの技術を応用して作られたのだとか。興味が湧いて調べてみたところ、スクリューはらせん針構造といって、石油の掘削に使うスクリューの構造を真似たもの。さらにスクリューをねじ込む際の力を最小限にするために、ロケットが大気圏に突入するときに、摩擦をなるべく少なくするためNASAで開発された特殊コーティング技術を使っているとのこと。なんだか壮大な話ですよね、ワインオープナーなのに……。

そんなエピソードを披露しつつワインを開けると、酒席が盛り上がること間違いなしです。実際このネタはテッパンで、誰に話しても面白がってもらえました。

ちょっとしたプレゼントにも最適なワインオープナー、是非感動の使い心地を試してみてほしいです。

ル・クルーゼ ポケットモデル PM-100

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。