マレーシアってどんな所?
マレーシア旅行したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

クアラルンプールの夕食ならここ! アロー通り屋台街

2014/06/09

クアラルンプールで何と言っても楽しみなのは、食事でしょう。多民族国家マレーシアの首都、クアラルンプールは、マレー料理、中華料理、インド料理、中東料理、または周辺の東南アジア各国料理と、世界の美食が一同に介する美食のハブと言えます。

高級店を予約して楽しむほかにも、これらの世界の美食を一ヶ所で楽しめてしまう場所があるんです。それが中華街からも徒歩圏内の、ジャラン・アローの屋台街。最寄り駅はモノレールのブキット・ビンタン駅、中華街からはタクシーで5ー10分ほど。全長400メートルほどの広い通りの左右に、びっしりとテーブルと椅子を並べた屋台が並んでいます。

夕方17時くらいから、アロー通りは賑わいを見せ始めます。ぶらぶら歩いていると、メニューを持った呼び込みの店員さんが寄ってくるので、メニューを見て気に入ったら、案内される席に座ればOK。観光客が多く、英語メニューや写真入メニューが充実しているので注文に困ることはありません。こちらでは海鮮料理が安く食べられることで有名なので、シーフード料理が充実しているお店がおすすめですよ。

また面白いのは、常夏の国なのに鍋屋台が多いこと。テーブルの中央に予めセットされたステンレス製の鍋にスープを張って、好みの具材を入れて食べます。具材のサーブの仕方も変わっていて、食材を長い串に刺して、鍋の中で具が迷子にならないようにしています。合理的です。

わたしのイチオシは、海南チキンライス。名前だけ聞くと退屈そうですが、シンプルながらとても美味しい、この地域を代表する料理です。パンダンリーフという香草を入れて炊いたお米に、これも香草で蒸したチキンを載せ、きゅうりと各種ソースソースを添えて食べます。味の濃いものが多い東南アジア料理ですが、この海南チキンライスはとてもあっさりしていて、日本人の口にもばっちり合います。

美味しいご飯とビールでお腹いっぱいになっても、デザートは別腹。フルーツを売る屋台もたくさん出ているので、エキゾチックな食事を南国の珍しいフルーツで締めくくってみてはいかがでしょうか。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。