チリってどんな所?
「チリ人のスペイン語」「チリの物価と、通貨」「チリの湖水地方、プコン」「チリ人ってどんな人たち?」などチリについて紹介します。

日本より高い? チリの物価と、通貨について

2017/03/13

中南米を旅していていつも不思議に思うのは、人々の年収に対しての物価が非常に高いこと。旅行者向けのレストランや宿が高いのはまだ納得できるのですが、スーパーで売っている普通の食料品や、日用品すら、日本より高いと思うことがままあります。

現地の人の収入と物価指数の関係を無視すれば、旅行者にとって中南米で最も物価が高いのがチリでしょう。(もしかしたらウルグアイと同等かも?) ダブルルームは最低で1泊40ドル〜、レストランでの食事も一回15ドルは確実にかかってしまいます。

日本では、レストランで食べたらチリ以上に高くつくでしょうが、それ以外に安くて美味しいオプションがたくさんありますよね。でもチリでは、安く食べようと思ったら路上のまずいホットドックくらいしかオプションがありません。オプションの少なさが、物価高感に拍車をかけます。

スーパーでもやしを売っていたので思わず買ってしまったのですが、1パック500ペソ(約100円)したのには驚きました。現地で馴染みのある食材ではないので、そのせいかなと思ったのですが、でもパプリカのようなチリではどこでもみかける食材でも、1個500ペソしました。日本と同じくらいか、高いくらいですね。

チリの平均月収は日本円にすると10万円だそう。もちろんそれより少ない人もたくさんいるわけで、いったいどうやって生活しているのだろう、と人ごとながら心配になります。

チリの通貨はドルに対してだいたい500チリペソで安定しています。500チリペソは500円玉くらいの大きさのコインで、1000ペソ、2000ペソ、5000ペソ・・・とお札があります。500ペソ以下で買えるものはほとんどないので、物価が高いおかげで皮肉なことに計算がしやすくてとてもラク。

交通網もインフラも整っていて旅行はしやすいチリですが、物価の面では、旅行者泣かせの国と言えるでしょう。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。