アルゼンチンってどんな所?
「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

アルゼンチン人ってどんな人たち?

2016/09/07

面白いことに、他の中南米人のアルゼンチン人への評価は、決まって「傲慢」というもの。いわく、白人人口が多いため、自分たちがヨーロッパ人の子孫だという意識ばかり高くて、他の南米人を見下しているというのです。

現在メキシコに住んでいるのですが、メキシコ人の友達にアルゼンチンがお気に入りの国だと言うと、決まって微妙な顔をされます。そして必ず「でも人が傲慢でしょう」と続くのです。

白人人口が多くヨーロッパ人意識が強いというのはチリ人にも言えることだと思うのですが、チリ人についてそのように言う人は見たことがありません。思うにチリは最近勢いのある国なので、あまり国としてのイメージが確立されていないのかもしれません。その点、古くから南米で力のあるアルゼンチンが、攻撃の対象になりやすいのかも。

ただ、アルゼンチンに実際行ってみて、彼らが傲慢だとか、冷たいと感じたことはありませんでした。むしろ、ボリビアやチリよりもフレンドリーで親切だと感じたくらいです。人によってはぶっきらぼうだったり、不機嫌だったりする場合はありましたが、そういう人はどこの国に行っても一定の割合でいるものではないでしょうか。

それからアルゼンチンは美男美女が多いと聞いて、行く前から楽しみにしていました(笑)確かに背が高くて南欧風の濃い顔立ちの人が多く、目の保養になりました。まあこれは好みの問題かもしれません。

アルゼンチン人のスペイン語は他地域のスペイン語とかなり違っていることで有名です。よく言われるのが、イタリア語アクセントで話す、というものですね。確かに音階の上がり下がりというか、イントネーションが激しくて、聞き取るのに苦労します。

それから、ll(ダブルエル)をshの音で発音するのも特徴です。例えば「llave(鍵)」という単語だと、他地域では「ヤヴェ」ですが、アルゼンチンでは「シャヴェ」になります。これを知らないと、まったく違う単語に聞こえて混乱してしまうこと間違いなしです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。