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「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

多面体の大都会、ブエノスアイレス

2016/08/12

南米ならではのダイナミックさが加わった景観がしびれるほど格好いい

南米ならではのダイナミックさが加わった景観がしびれるほど格好いい

中南米の首都と言うと、危険で近づくのも止めた方がいい街か、ごみごみしていて観光には向かないから行っても仕方ない街が多いです。前者はグアテマラシティ、ニカラグアのマナグア、ホンジュラスのテグチガルパ、ベネズエラのカラカスなど、後者はパナマシティ、コスタリカのサンホセなどでしょうか。(しかし、中米の首都は壊滅的ですね…)

けれどブエノスアイレスは、わたしにとってとても特別な街です。ヨーロッパ風の街並みに、南米ならではのダイナミックさが加わった景観がしびれるほど格好いいことと、独裁政権時代の悲劇的な歴史を重ねてみることで感じられる哀愁がたまりません。

また南米の(ヨーロピアン)文化の代表を自負するだけあって、アートの機運が盛んで、植民地時代の作品を集めたクラシックな美術館から、南米最大のモダンアート美術館まで、何でも揃っています。

海辺に面した港町でもあり、夜にタクシーで海辺のメインロードを流していると、とてもロマンチックなムードになります。ブエノスアイレスが恋人の街と呼ばれるゆえんではないでしょうか。

大都会でありながら、公園や緑地など、緑が多い街でもあります。石造りの街が冷たく感じられるようなことがあれば、こういった緑の多い場所に逃げ込んで癒しを求めることもできます。

また、ナイトアウトにも最適です。大小好みのサイズの会場でタンゴショーが楽しめるほか、若者向けの踊れるクラブやバーもたくさんあります。

ヨーロッパの30−40年代を思わせるようなインテリアが素敵なカフェが多いのも特徴。スターバックスですらしっとりとしたアンティークなインテリアでまとめられていて、高級カフェと見間違うばかりでした。

いくつもの顔がある大都会ブエノスアイレス、できるだけ時間を割いて楽しんでくださいね!

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。