アルゼンチンってどんな所?
「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

アルゼンチンの物価感覚

2016/08/03

アルゼンチン人と話していると、必ずアルゼンチン国内のインフレ率のすさまじさについての話題が出ます。年10%−13%のインフレだそうで、ここ5年で物の値段が2倍になったとか。というのもアルゼンチンの経済はここ数年がたがたで、海外(主にアメリカ)ファンドからの貸付の不渡りを出しており、そのせいで貨幣の信用が下がっているのが原因だそう。

わたしが実際にアルゼンチンを旅行したのは2013年の9月から11月にかけてで、これを書いているのは2014年の10月なので、この1年の間にまたインフレが進んでいると思います。そのため、以下の価格情報はあくまで参考程度にとどめてください。また、混乱を防ぐために、2013年当時の日本円価格で表記します。

アルゼンチンは南米では先進国なので、必然的に物価が高い面があります。特に外食と交通費が高いと感じました。ランチでも1000円くらいかかってしまうのが普通でしたし、ディナーはもっとかかってしまうので、もっぱらホステルのキッチンで自炊していたのを覚えています。

交通費に関しては、地下鉄やタクシーはそんなに悪くないのですが、長距離バスが特に高いと感じました。まあとは言っても、15時間以上の距離を走って7000円−8000円くらいなので、そこまで理不尽ではないですが。

宿に関しては、周辺国と比べると価格帯バリューがいいな、とは思いました。例えばブエノスアイレスでは、観光の中心地サンテルモのど真ん中、とても利便のいい宿に滞在していたのですが、ダブルルームで1泊2200円くらいで、シンプルですが朝食も付いていました。

ボリビアやパラグアイでは同じくらいの料金でかなり低レベルのホステルしか泊まれませんでしたし、チリやウルグアイでは同レベルのホステルだともっと高額でした。

アルゼンチンを旅行する際の参考になれば幸いです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。