カリフォルニアってどんな所?
アメリカ人の男性と結婚しカリフォルニアで生活しているシャイロさんが、現地の様子を紹介します。

え?ここが教会?〜パワー溢れる信仰心〜

2015/12/02

アメリカで国民の殆どが信仰している宗教と言えば、紛れも無くキリスト教ですね。私の主人の家族も勿論キリスト教を信仰しています。

私はというと、神様は信じていますが宗教は持っていません。日本の神々も、イエス・キリスト様も同じように信じています。全ての大元は全て同じ神様だと思っています。神様を信じる事は、生きて行く上での大切な一つの心の支えだと思っています。信仰心があり、真っ直ぐで誠実に生きている方々は本当に美しいですし、私も感謝の気持ちを忘れずに愛情を持って生きて行きたいです。

主人の家族も、私をクリスチャンへと強制するような事はしませんし、私の自由意志を大切にしてくれています。とは言っても、やはり毎週日曜日にはサービスを受けに教会へ足を運びます。

アメリカへ来て驚いたことは、まず教会の多さでした。そして教会によって全くサービスの仕方も異なります。伝統を守りながら聖書の朗読・聖歌を歌う教会もあれば、私の家族が行っている教会はもっとフリーです。このフリーな教会のスタイルに、私はとても驚いてしまいました。

そこは、日曜日のサービスはコンサート感覚で、ライブミュージックが入ります。クリスチャンの教会といえば、ステンドガラスで、イエス様の十字架やマリア様を想像させますが、それらの教会の多くはカトリック教徒です。宗派を持たないクリスチャン達に、祈る場所は関係ありません。大抵が、コミュニティーセンターや、学校の体育館などのスペースでサービスが行われる事が多いです。厳格なるミサをイメージしていた私にとっては、ギャップが大きかったです。

私が家族と行く教会も、ステージが設けてあり、そこで毎週ライブミュージックが行われます。歌は聖歌の現代版のような感じで、若い年代にも馴染みやすいリズム感溢れる音楽が人気です。どれもイエス様に感謝するような内容の音楽になっています。

そこでは、手を天に仰ぎ涙を流す人や、祈りを捧げ続ける人で溢れます。初めて行くとビックリしますが、集まる人々は心の美しい人ばかりです。中には、貧しい人、病気で不幸な生活を送る家族、ドラッグ中毒の人。全てリアルに突き刺さってくる現状に胸が熱くなります。

クリスチャンかどうかは、求められません。ただ神様を信じ、感謝する気持ちがあればどなたでも受け入れられます。機会があれば、是非本場のサービスを体験してみてくださいね。きっと何か胸に響くはずですよ。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。