シンガポールってどんな所?
「観光での楽しみ方」「人との接し方」「食べ物の楽しみ方」「危険の回避の仕方」「現地の気候について」などシンガポールの様子を紹介します。

ドリアンが国民的フルーツなのに持ちこみ禁止令?

2017/12/11

フルーツの王様と言われているドリアン。シンガポールでもよく食べられている国民的フルーツです。ドリアンと言えばニオイがめちゃめちゃきつい事でよく知られていますよね。しかし実はめちゃめちゃおいしいフルーツでもあります。シンガポールでは持ちこみ禁止になってしまう程臭いドリアンですが、どうしてドリアンばかりそんなに臭いのかと気になった事ありませんか?

ドリアンのニオイを言葉で表すと…
・玉ねぎあるいはニンニクが発酵したニオイ ・チーズと生ごみが混ざったような腐敗臭

ドリアンの臭い原因
ドリアンの皮の内側から「インドール物質」が原因だと考えられます。インドールとは何かというと複素環式化合物の一つで、次のような物質を含みます。 ・コールタール
・ジャスミン油
・哺乳類の排泄(はいせつ)物に含まれる物質
・腐敗たんぱく質
そしてこの中で強烈な臭いなのが腐敗たんぱく質です。たんぱく質が腐敗するととても臭くなるのはなんとなく想像つきますよね。たんぱく成分が腐ると卵が腐ったようなニオイがします。といっても、インドール物質は香料の原料にされる事もあり、濃度が薄い分には香り付けとしての役割もあるのです。

国民的フルーツなのにドリアン禁止マーク?
シンガポールの代表的フルーツとしてドリアンは有名なのに、実はシンガポールのあちこちで「ドリアン禁止マーク」が出されています。そうでもしないとメトロなど公共機関がドリアンのニオイでいっぱいいっぱいになってしまい、乗客にとっても不快になってしまうからです。しかしこれは矛盾していると思いませんか?ドリアンはシンガポールでよく食べられていますし、国民的フルーツです。事情はこうです。シンガポールでは確かにドリアンの持ち込み禁止マークが出ているものの、実際ドリアンを持ちこんでも罰金は課せられないのです!シンガポールと言えば世界一美しいと言われていますよね。日々綺麗に整備されており、ゴミのポイ捨てなどにはかなり厳しいです。可燃物を持ちこんだだけで約41万円の罰金が課される徹底ぶりですが、ドリアンに関してはあくまで禁止マークだけで、実際に持ちこんでも罰金にならないのです。確かにドリアンはニオイだけ強烈なだけで、公共の場を汚すわけでも景観を悪くするだけでもありませんよね。

ドリアンをシンガポールで試すならゲイランで
物凄く臭いと分かっていても、めちゃくちゃおいしいと言われるドリアン。一度は食べてみたいという方もいるでしょう。といっても、ドリアンは決して安くないのでなかなか気軽に買えないはずです。そこでおすすめしたいのがゲイランです。歓楽街としても知られていますが、ドリアンをはじめ、南国のフルーツを24時間販売しているエリアです。他の地区と比べてみてもかなりリーズナブルにドリアンが買えるので、気軽にご賞味できるでしょう。

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ライタープロフィール

レイさん/女性/年齢:30代/東京都在住/3度の飯よりコーヒーが好き。