運の良かった話
ありえない…運の良かった話を紹介します。

二度の大震災を経験して

2012/10/14

私と主人は、阪神大震災、東日本大震災を経験しています。いつも実母に言われるのが、「あなたは本当に運がいい」ということ。自分でもそう思います。なんだか、私って、強力な何かに守られているんじゃないかな〜って、感じることがあるんです。

阪神大震災が起こったのは、19歳のとき。その時私は、「ウ〜〜〜〜〜」という地鳴りの音で目が覚めました。何の音だろう?と思ったその時、突然突き上げるような縦揺れ。何が何だかわからないうちに、すさまじい横揺れ。まるで、洗濯機の脱水漕に入れられて回されているかのように、勝手に体が踊りだす感じでした。そして、横に置いてあった本棚の本が真横に「飛んで」いくのが見えました。気が付いたら、母が私の上に覆いかぶさっていました…。

震災後、以前住んでいた西宮市の家に行ってみました。天井には穴が開き、青空が見えていました。玄関のガラスは粉々に砕け散り、見るも無残な状態。震災以前、西宮に帰る話も出ていたので、もしそうしていたら、私も無傷ではいられなかったかもしれません。友人たちにも、「悪運強いなぁ〜」と言われていました。

二度目に経験した大地震は、東日本大震災。その時私は、岩手県一関市にいました。私たちは、翌日の引っ越しを控え、家の中の荷物を段ボールに入れてまとめていました。もう料理もできないので、私と当時1才だった息子はファミレスでお昼ご飯を食べ、家に帰ってきてのんびりテレビを観ていたんです。すると、軽く揺れました。その日より数日前、震度5を記録する地震が起こっていたため、その余震かな?と思い、あまり気にせずいると、また少し揺れました。よく余震が起こるなぁと思いながらお菓子を食べていたら、突然、携帯から耳慣れないけたたましい音がしました。え?何の音?と思った瞬間、テレビからも聞きなれない警戒音。と同時に、テレビはブチッと切れ、部屋全体が大きく揺れだしました。何が何だかわからないまま、お昼寝していた息子と自分の上に大きなマットレスをかぶせ、揺れをやり過ごそうとしましたが、とんでもなく大きく揺れだし、家じゅうが嫌な音で軋みだしました。「まずい、このままだと家がつぶれる」と、恐怖心が襲いましたが、いまさら2階に逃げても揺れで振り落される。そう思い、ひたすら揺れが収まるのを待ちました。結局、2分半ほど揺れ続けたんでしょうか。「もういい加減にして!」と思わず叫んでいました。

その後は避難所に逃げ、3日間過ごしました。震災から5日後、奇跡的に給油することができ、予定より6日遅れて、そのまま兵庫県へと引っ越しました。

人生において、二度も大震災を経験することはあまりないと思います。しかも、多数の死者が出たのに、今もこうやって生きていられること。心から感謝する日々です。

ライタープロフィール

オッチマーさん/女性/年齢:30代/兵庫県在住/フリーター、法律事務所職員、幼稚園教諭を経験後、現在は主婦&もうすぐ3歳児のママを頑張り中。楽しいことが大好き、家族でおでかけが大好きです♪