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ペルー／リャマ、ウサギ、トカゲ・・マチュピチュに潜む動物に誘われて

2012/11/15

マチュピチュリャマ

マチュピチュウサギ

マチュピチュの遺跡の中を歩いていると、ふと、動物たちがひょっこり顔を出すことがあります。丘の上から下ってきて草を食べるリャマ、石に同化しているトカゲ。夕方になると活動を始めるウサギ。こんな動物たちと戯れてみるのも、マチュピチュの楽しみ方のひとつだったりします。

特にリャマは人気者で、ふと遺跡を見つめる後ろ姿は、なかなか画になるシャッターチャンス。草をむしゃむしゃと食べる口の動き、つぶらな瞳、ふわふわした毛など、一度ふれあえば一気にファンになってしまうこと、間違いなしです。

また、意外なところで、ウサギもおススメです。
ある日の夕方時、私はぼんやりと遺跡を散歩していました。観光客が一斉に帰りはじめる時間だったからか、まわりには人が少なく、静かでした。と、何かの気配がして塀の上を見ると、そこにはウサギが一匹。鼻をヒクヒクさせてこっちを見つめています。

「かわいい！」と思って近づいてみると、ぴょんぴょん、逃げはじめました。私は、待って待ってと追いかけていきました。すると、いつの間にか、周りには誰も人がおらず、遺跡には私とウサギだけ。視線を挙げれば、雄大な山。人がいない。どこか違う時空空間をさまよっているような気分になりました。まるで、不思議の国のアリスですね。

なお、CMなどでも人気な動物、アルパカさんは、マチュピチュにはいません。アルパカの生息地はかなり標高の高いエリアなのですが、マチュピチュは意外と低い位置にあるため、いないのだそうです。

また、南米といえば「コンドルを飛んでいく」という曲をご存知ないでしょうか。遺跡にはコンドルをモチーフにした建物も残っているため、見れるのかと思いきや、こちらもいないんです。コンドルはかつてリャマの死体の肉などを狙って来ていたようなのですが、きちんと衛生管理されている現代では、見られないんですね。

何はともあれ、マチュピチュという神秘の場所で、更なる神秘の世界へ、動物たちは誘ってくれます。そのメッセージに耳を傾けてみませんか？

ライタープロフィール

中花香さん／女性／年齢：20代／鎌倉出身／会社員／海外旅行、バイオリン演奏、ライブなどが趣味。好きなものは映像、絵本、仏像などです。