自然を楽しむアウトドア
地球って素晴らしい。自然と一体になる特別な体験。

北海道/急がない、慌てない。ゆるゆる登山で十勝を味わう

2010/04/10

初心者向けの山、白雲山へ
「ゆるゆる登山隊」を自称する私たちは、登山に時間短縮(スピード)や標高レベルを求めず、自然の中に身を置く、自然を味わうことのみを目的としたマイペース集団です。   

十勝平野の北部に位置する然別湖(大雪山国立公園内)の周辺には、普段山歩きをしない人でものんびりと登れて、美しい景色や自然を満喫できる手ごろな山が多く存在します。

というわけで、やってきたのは白雲山(はくうんざん・1187m)。ここは然別湖の南に位置し、地元では小学校や中学校の登山遠足でも登ることの多い、初心者向けの山。登山道は南側から入る然別湖コースと、北側から入る上士幌コースの2つあるのですが、上士幌コースはしばらく林道を歩くことになるため、然別湖コースを選択。大きな石や木の根などが横たわる道をハイキング気分で歩いていくと、然別湖の湖畔に出て天望山(通称くちびる山・1173m)への分岐点に出ます。湖の周囲には、このように1000m級の山が連なっていて、登るのが早く時間的に余裕のあるグループは日帰りでの縦走も可能なようです。

美しい湖を眺めながらコーヒーを飲む
登りはじめてしばらくは急な勾配が続きます。道端に咲くきれいな花や植物の葉を愛で、道草を楽しみつつ歩くわがゆるゆる隊はしんどくなったら休むため、さほど息も上がらず、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込んで、頭の中がクリアになっていく感覚を味わいながら少しずつ登っていきます。

やがて平坦な道が続く稜線に辿り着き、そこから下りに。荒々しい岩場が姿を現し、岩の上を注意深く歩いていくと、神秘的な青緑色に輝く然別湖を一望できる、頂上へと着きます。平均1時間少々で登る同山、わたしたちは2時間で登頂。肌寒い頂上でお湯をわかし、インスタントコーヒーを淹れ、一息。少しだけ空に近づいた場所で飲むコーヒーは、味わいも格別。運がよければエゾシマリスや、ナキウサギにも会えますよ。

ライタープロフィール

miniさん/女性/年齢:30代/北海道在住、旅・読書・創作に意欲を燃やす30代女性です。神社仏閣巡りや自然を感じられる場所(海、山、川など)で過ごす時間も大好きです。与えられた時間と体を使って、今日を無駄にせずハッピーに生きましょう♪