みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

オランダ/歴史あるフローニンゲン「日本」関連に資料も

2010/10/12

フローニンゲンの街並み

フローニンゲンの街並み

オランダのフローニンゲン、Groningenというスペルからグローニンゲンとも呼ばれますが、オランダ語では"フローニンゲン"が正しいと思います。

アムステルダム中央駅から、鉄道で1回乗り換え、特急の「IC」でも合わせて2時間半あまりかかりますから、決して近くはありません。しかも、車窓からの風景は、牛や馬などの酪農地帯がほとんどで、時々、風車や運河も見えますが、さすがに遠いなと感じました。

そのフローニンゲンはしかし、魅力的な街でした。というのも、歴史があるからです。かつてローマとフランク王国が衝突した後、シャルマーニュ王がここに都を開いたと聞きました。また、11世紀ごろから、ハンザ同盟の一員として、オランダ北部における交易の中心地となり、さらに、オランダに2番目に古い大学、フローニンゲン大学が開設されたのが1614年です。

フローニンゲン大学の本部は、街の中心にほど近い場所にありました。今の建物は1909年に建てられたというネオ・ルネッサンス様式で、かなり堂々とした、威圧感があって、歴史を感じました。大学本部から少し南に行くと、大学の歴史や学生生活などの資料を展示する博物館もあります。

また、オランダ北部の交易がさかんだったことがよくわかったのが、船の博物館とタバコの博物館でした。建物は、中世の商人の館で、とても趣がありました。中に展示されていたのは、船の模型や航海用具、海図のほか、18世紀の長崎港を描いた掛け軸がありました。そう、江戸時代といえば日本は鎖国していた時、オランダだけが国交があったのを思い出しました。

そして、オランダ人たちは当時、日本まで何か月もかかって、しかもこんな小さな船でやっとのことでたどり着いたのか、とも。遠い異国の地でかつての長崎港を見て、船の模型を見て、用具などを見ていると、なにか感慨深いものがありました。

ちなみに、この建物の一部がタバコの博物館で、タバコ入れやパイプのコレクション、19世紀のタバコが再現されたスペースなどになっていました。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。