失敗体験談
失敗は多くのものを学べる教科書!みんなの失敗体験談を紹介します。

愛情以外は入れないで!余計なものをいれたらこうなった〜料理編〜

2012/03/12

料理が得意な人、苦手な人、もっぱら食べる専門家で自炊した経験がない方、様々いらっしゃると思います。今回わたくしが語りますのは前者の後者『料理するのは好きだけど何故かおいしくないものが出来る』編でございます。

わたくし、一人暮らしをしていますのでもちろん自炊しております。レパートリーは全くありませんが、それでも自分で食べる分には文句なくそれなりのものが作れると自負しております。

しかし、そんなわたくしですが、他人のために作るとなるとお話は別になります。自分一人で食べるのであれば多少焦げていようが半生だろうが気にせずもりもり食べられますが、他人様に食べてもらおうと気合をいれるとなぜか失敗するタイプのようで、過去に何人の異性をがっかりさせてきたことか…。

わたくしの勝負料理はずばり『お弁当』です。ほど良い甘さの卵焼き、色とりどりの野菜炒め、甘辛たれがおいしいミートボール、元気に働け!のスタミナ担当しょうが焼きetcetc…なんといっても、やっぱりお弁当といえばだし巻き卵が決め手となりますよね。可愛い女の子が頑張って作ったのならいざしらず、見た目も中身も地味〜なわたくしなので、せめてお弁当の卵焼きくらい上手に作らないと異性は絶対落とせません(笑)…(涙)

過去にわたくしのご友人が作っただし巻き卵は、ちょっぴり焦げおりましたが味は文句なくとっても美味しかったのを記憶しています。わたくしも、基本的に異性からも同性からも「美味しいね」の言葉を頂けるのです、が…意中の相手のために作るとなると、お話は変わって参ります。なにかこう、インパクトのある美味しい卵焼きがどうしても作ってみたくて、入れてしまうんですね。ええ。余計なものを…。

一度目、わたくしは出汁巻き卵のなかに、分量完全無視の塩を多めに振り掛けました。なにせ、相手が「甘い卵焼き嫌い派」だったのです。ですから、わたくしは「辛ければいいんだろう」と思い塩をたっぷり入れました。しかも、味見もなにもせずにそれを差し出しました。吐き出されました(笑)そして「こいつは料理が下手」のレッテルを貼られることになりました(涙)

二度目、今度は通常通りの分量で塩とお砂糖、めんつゆの素を入れました。それから、今度の相手はマヨラーだったのでマヨネーズを入れました。焼いている段階でなにか鼻がツーンときましたが、とりあえず差し出しました。口もとをおさえてダッシュでトイレへ駆け込まれました(笑)そして「適量という単語が自分の辞書にない奴」のレッテルを貼られることになりました。これにはわたくし自身もちょっと笑いました。

三度目、今度は普通に作りました。分量通りで見た目も鮮やか!そう。タネの段階でミックスベジタブル(ニンジンとコーンとグリーンピースが入っている冷凍食品)を入れたのですね。普段、あまり野菜がとれていない相手への配慮だったのです。差し出しました。全力でお断りされました。そう、相手は大のニンジン、グリーンピース嫌いの人だったのです!(笑)なにかもう、愛情以外入れないようにしようと、この段階でようやく気付いたのですね、わたくしアホでした。

というわけで、誰かのために料理を作るときはちゃんと相手の好みと苦手なものを把握してから作るようにしましょうという教訓のお話でした。え?基本中の基本?そうですよね。まさかわたくしのような不器用な方、いらっしゃるはずありません。

では、今回の失敗体験談はここまでです。皆さんも料理をするときはくれぐれもお気をつけて!

ライタープロフィール

南形えるさん/女性/年齢:20代/愛知県在住/文章執筆歴8年目突破。人に読んでいただくこと前提の『作品』の書き方を日々特訓&勉強中。新年早々本業を捜索中なう。