人生を変える旅をするには
旅行経験豊富なMIKIさんが「人生を変える旅」をするにはどうすれば良いかを紹介します。

長期旅行のすすめ

2015/06/12

旅は長ければ長い方が良いです。やはり短気だと思い出も薄れやすくなります。休みが取りにくいのはわかりますが、それでも3日を5日に、1週間を2週間に、1ヶ月を3ヶ月にできたらもっと素晴らしい思い出が作れます。アジア人は昔から忙しなく旅行をすると言われています。働き者で時間がない人も多いので、旅行はどうしても短期になり、その中で予定を限界まで詰め込みます。「せっかく旅行に来たのに、ビーチで寝そべって一日本を読むなんて、無理無理無理!もったいない!」という人も多いはずです。

弾丸ツアーも流行りましたね。休む時間のない日本の働くOLなどにはこのスタイルが人気のようですが、正直なところ体力と気力がなければ心と体にさらにストレスを抱えて帰って来るハメになります。週末に弾丸ツアーをするのなら、行き先を韓国や香港、台湾、遠くても東南アジア諸国などにしましょう。移動時間に時間を使って滞在時間がほとんどない...なんて旅費の無駄です。近くの国なら時差もないので体に負担もなく、朝から晩まで元気に過ごせます。

ヨーロッパ、北アメリカ、南太平洋諸国などに行く場合には、移動時間のことも考えて最低1週間の休暇をとりましょう。直行便がない南米諸国やアフリカは最低2週間〜1ヶ月の休暇をとると無理がありません。移動で体力を消耗するだけではなく、行った先々でぼーっとしたり、ゆっくりする時間がとれると良いですね。

「旅は長ければ長いほうが良い。」というのには他にも理由があります。旅行期間が長くなると、その国の印象もだんだんと変わって来るのです。初日は空港に到着して見るものすべてが新しく物珍しいことでしょう。しかしだんだん日にちが経って行くと、現実を目の当たりにして、少しずつその国を理解しはじめます。最初の3日だけで帰るのと、3ヶ月暮らして帰るのではだいぶ国の印象が変わります。3ヶ月と3年でも大きな差があります。長ければ長いほど良い所も悪い所ももっとはっきりと見えるようになります。そこに「暮らす」ことで、自分が地元に馴染みはじめ、母国にいるような感覚になり、シビアな目でその国を観察し始めるようになります。旅行マジックもだんだん効かなくなってくるのを実感します。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。