人生を変える旅をするには
旅行経験豊富なMIKIさんが「人生を変える旅」をするにはどうすれば良いかを紹介します。

遠く遠くへ行こう

2015/05/27

旅は遠くへ行った方が良いと感じます。遠い国に行くと「日本人の常識」を覆す文化に出会えるからです。例えば地球の裏側にある南米に住む人々は陽気で明るくダイレクトに物を言います。地理的にもそうだし、国民性も日本人とは真反対です。

遠くへ旅行するには時間もお金もかかり、時差ぼけもあってちょっと大変ですね。日本人は仕事が忙しく、仕事を辞めるしか長期旅行に行く方法がない場合もありますが、一度行ってみれば時間やお金をかけただけあり、たくさんの感動や経験が得られることでしょう。私が現在までに実際に行った一番遠いところはアメリカのアリゾナでした。「アメリカはそんなに日本と変わらないだろう。」と思って行きましたが、行き先がアリゾナだったので、かなりローカル感が漂っていました。けっこうカルチャーショックはあり、すごく楽しめました。

社会主義の国は、たとえ地理的に近くにあっても遠い国だと言えます。社会主義の国に行くとその国民と私達との考え方の違いがよく感じられます。以前も書きましたが、食品用ラップを洗って使い続ける東ドイツ出身のおばあちゃんに出会った時は驚きました。旧東ドイツに住む20代の若者(赤ちゃんの時に壁が崩壊)でも10年以上前に買った洋服を未だに愛用しています。彼等の親世代は流行り廃りより物資の不足に備えることを考えて育ちました。その精神は現代の若者にも受け継がれています。今では旧東ドイツ人の購買意欲も増して高級車を乗り回していますが、現在でも質素に慎ましやかに生きている人もいます。中国やベトナム、ポーランドなども社会主義(またはそうであった)で、やはり少し日本と違った雰囲気を感じました。

その国の文化と体制、それによる国民性、またはそれに依存しないカテゴライズできない個性、まったく違う立場の人間なのに親近感を感じられる人間の共通点、などを人を観察して深く推測するだけでも面白くて仕方ありません。ぜひとも「遠い国」に行ってみて、自分の常識をいっぺん壊してみてください。旅は勉強だと思います。教科書で学ぶ現代社会よりよっぽど鮮明に記憶に残ります。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。