ガールズハイスクールで講演体験記
シドニーガールズハイスクール(女子高)の学生に日本の文化を伝える体験記

スピーチ時間45分の恐怖

2010/09/09

ドキドキ緊張しながらも、まずは生徒のみんなに「日本の首都はどこでしょう?」っと日本地図を見せながら尋ねると、「TOKYO!!」(東京)と元気よく答えてくれる。「日本は大きくわけて4つのアイランドに分かれており、北海道・本州・四国・九州・・・っと・・・」日本について説明していくが、さすがセレクティブ・ハイスクール(学業成績の優秀な生徒を集めたレベルが高い高校)と言われているだけあってか、生徒の態度が非常に良い。良いどころではない!あまりにも熱心に私のスピーチを聴いているのに感動してしまったのですが、想像していたのとは全く違っていました。な・なんていい子達なんでしょう!!

他にも日本の代表的な民族衣装である着物(和服)についてや、日本の行事、華道や茶道、書道について、日本の代表的なスポーツ、相撲についてなどなど、私の英語のつまずきにも誰も笑うことなく、45分のスピーチはあっという間に終わりました。その後はお待ちかねのランチ♪っとその前に少しだけジャパニーズフード(日本料理)についてのお話をしました。

今日食べていただくランチは、天ぷら・お寿司・チキン照り焼き・ご飯・お漬物が入ったお弁当と、お味噌汁と日本茶。「このランチボックスのことを日本語でお弁当と言います。そして日本では食べる前に手を合わせていただきます!と作った人に感謝の気持ちを込めて食べます」っと説明したところ、みんな手を合わせて「いただきます!」っと言う。いや〜感心!感心!

自分で説明しながら思ったのですが、「いただきます」と言って食べることを最近しなくなったような気がする。彼女らを見ていると、私が高校生だった頃(もうずいぶんと昔の話ですが)とは、考え方や行動力がまるっきり違うし、他の国について学ぼうとする意欲などそれこそ全くなかった。今回このような形で日本についてスピーチをすることになったが、日本人でありながらも実は日本文化に関しては無知だった私。

お弁当を食べながら日本の音楽を流していたのですが、サクラとか富士の山とか聴いたのは確か中学生以来ではなかろうか。「ビューティフル!」とか「ワンダフル!」とか言いながら生徒はちゃんと静かに聴いているし、先生さえも日本の音楽と言うのは、本当に美しく心に響くメロディーだとおっしゃっている。その場にいた私は何だか心が洗われた気持ちになりました。

時期:2006年3月〜2006年8月

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」