福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

この土楼でしか見ることができない素晴らしい光景 福建省への旅〜vol.9

2011/02/21

承啓楼の4階から見た円楼の層

承啓楼の4階から見た円楼の層

中国を代表する土楼「承啓楼」。

中国を代表する土楼「承啓楼」。

承啓楼:約400部屋もある4階建ての円楼

承啓楼:約400部屋もある4階建ての円楼

承啓楼のお隣にある五雲楼は、最も古いといわれておりボロボロ。

承啓楼のお隣にある五雲楼は、最も古いといわれておりボロボロ。

林家一族が築き上げた振成楼から約5キロ先に高頭と言う村があり、そこに承啓楼が建っているのですが、さすが永定で1番大きい土楼と言われているだけあってスケールがでかい。中に入ると、そこはまさに生活の場!我々観光客のことを見向きもせず、普通にのんびり生活しており、他の土楼と違って観光客が少ない。

通常、土楼の2階3階へ上がる時は、建物が古いせいもあってか、1階につき30人までと決められているらしいが、そんなのお構いなしにズカズカと上がっていく。承啓楼は、約400部屋もある4階建てで、土楼の中心を囲むかのように4重の円楼があり、中には粗堂が祭られているのですが、4階から見たこの円楼の層が何とも素晴らしい!これは、承啓楼だけしか見れない光景です。

かれこれ300年から400年前に建てられたこの承啓楼には、多い時で約600人の客家が住んでいたというから驚く。そして、承啓楼のお隣には、長方形の形をした世澤楼と五雲楼があるのですが、最も古いといわれている五雲楼の中に入ってみると、荒れていて今にも階段や柱が潰れて落ちてきそうなくらいで冷や冷や。それでも洗濯物が無造作に干してあるということは、未だ誰かここに住んでいるのでしょうね。

さて、土楼の見学もとうとうこれで最後となりました。見終わった頃にはすっかりと日が暮れており、このまま帰るのかと思うと名残惜しくなってきました。今晩は、龍岩市の町の中に宿泊するとのことで、チェックインした後にガイドさんおすすめの「牛の煮込み」専門店へ行きました。(今日の夕食は各自でとのこと)

ホテルから数分歩くと歩道の先に人だかりがあったのですが、店の中はいっぱいで、歩道にたくさんテーブルが置いてあり、たくさんのローカルのお客さんで賑わっていました。さっそく牛の煮込みを何種類かオーダーし、どうしても本場のものが食べたいと福建チャーハンもオーダーしたのですが、なぜかお店の人に「福建炒飯??」っと、きょとんとされてしまいました。 つづく。

永定客家土楼民俗文化村情報
住所:福建省永定県湖坑鎮洪坑村
永定客家土楼公式ウェブサイト:http://www.hakkatulou.com/

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」