福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

写真を見ただけで鳥肌が立ったもの 福建省への旅〜vol.3

2011/02/09

虎豹別墅の中にある胡文虎の銅像

虎豹別墅の中にある胡文虎の銅像

葉剣英記念館からバスで約2時間ようやく福建省の永定(ヨンディン)にある「中川古村落」に到着。門を潜って、まず右手に見えてきたのは、7階建ての白いタワー「虎豹塔」。そして、左手には、「虎豹別墅」(博物館のようなもの)があり、どうやらここで入場料金30元(約400円)を払うらしい。団体ツアー客なので我々はそのままスルー。

小高い丘を登ると、中川小学校があり、古い街並みと連なったように見える瓦が美しい。中国のあちこちの村を旅してきて人の生活の場にズカズカと入り込むことは慣れてきたが、この村には、ご丁寧にもあちこちに行き先が書かれた看板があり、胡氏家廟→と書いてある方面へ行くと、

何じゃ〜!これは!

剣のような柱のようなものが胡氏家廟の前にグサグサと何本も突き刺さっている。何だか不吉。これは、「功名柱」というもので、客家の名門である一族が子孫を激励するために建てられた柱なんだそうで、この柱の間を通ると「功成り名を遂げる」(事業を成し遂げて名誉も得る)ことができると言われているそうで、全く不吉なものではありませんでした。

いい忘れておりましたが、そもそもこの村は胡文虎の父親(胡子欽)の故郷で、昔、貧困だった胡子欽は、ビルマのラングーン(今はミャンマーのヤンゴン)に移住し、医学を学び漢方薬店を開業したそうです。その時に開発したのが、知る人ぞ知るタイガーバーム(萬金油)!

胡文虎(息子の方)は、ビルマで生まれ育ったのですが、自分の故郷である中川古村落で中国の伝統文化も学ばせようと、胡子欽は胡文虎をここに連れて来たと言われています。その胡氏一族の歴史の物語りが詰まった博物館が「虎豹別墅」。

そしてそのお隣にあるのが、「栄昌楼」。
これ!これ!これ!
写真を見ただけで鳥肌が立ったもの。中に入っていくと、やっぱりすごい!写真で見るのと、実際に自分の目で見るのとでは、こんなに違いがあるものだろうか。 つづく。

中川古村落情報
住所:中国福建省龍岩市永定県中川古村落

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」