教えて！オーストラリアの魅力: 長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

世界最大級ゲイとレズビアンの祭典マルディグラパーティーvol.3

2010/06/20

世界最大級！ゲイ・レズビアンによる華やかなパレードには圧倒されっぱなしです

オーストラリア政府の寛大さ！
マルディグラパーティーには、約５０万人以上の観客（ゲイもレズビアンも同性愛でない人も含め）が世界各国から訪れ今ではオーストラリア最大規模の公式イベントとなっています。毎年２月～３月頃に約３週間に渡ってさまざまな同性愛者に関する催し物が行われるのですが、この時期のシドニーは残暑の季節。まだまだ暑いせいか、マルディグラパレードに出ているゲイとレズビアンの格好がかなりきわどくて、目のやり場に困ったりします。パレードが始まる数時間前から道路が規制され、まだかまだかと待っていると、どこからかともなくガンガン音楽が流れてきました♪

私がまず見たのはレズビアン軍団がハレーダビットソンのバイクに２人乗りしてブ～ン！！ブ～ン！！っとアクセルをふかしながらかっこよく走って行く様。しかも彼女達の衣装は・・・トップレス？！・・・唖然とする私。でも何と言おうか、ストリップショーとは違って全く嫌らしさを感じなくて、むしろかっこよく見えるのが不思議である。そしてすごいのはストリートを囲んでいる観客の熱気！かなり圧倒されます！！今度はムキムキマッチョなゲイによるパレード。本当にゲイなの？ゲイでいいの？？って思うくらいハンサムな男性ばかりが筋肉モリモリの上半身裸を露にして、ピチピチのブリーフ１枚で目の前を過ぎて行く。全くもって同じ人間とは思えない異次元の世界にいるようである。

絶対に日本ではありえない！が私が１番に感じたことであり、このマルディグラパーティーを通して、同性愛者に対する偏見はなくなったように思います。以前まではゲイやレズビアンを見るたびに嫌な顔をしてしまったり、同じ人間だとは思いたくなかったのですが、ここではゲイもレズビアンも同性愛者でない人もみんなみんな一緒に楽しんでいて、会う人会う人「Happy!MardiGras!」と声を掛け合って仲良くし、一緒に踊ったり、ビールで乾杯したり、それがあまりにも自然で、ゲイもレズビアンも普通の人なんだな～って感じさせられました。

そして何よりも、同性愛者のイベントを大々的にサポートしているオーストラリアの国柄にも敬意を感じたし、日本とは違った別の文化もあるとまた一つ学ぶことができました。日本人には同性愛者について理解しがたいものがあるかもしれませんが、こっちのゲイは、ゲイであることを当然と思い、また堂々として生きているように思います。最後のマルディグラのフィナーレは、世界的な有名なDJによる朝までぶっ通しのダンスパーティー♪そこはまるで同性愛者の国にいるような感じなのですが、同性愛者ではない人もそうである人も関係なく手をつないで輪になって踊っています。この時私は貴重な体験をしたと目頭が熱くなりました。

マルディグラ情報
時期：毎年２月～３月頃
期間：約２週間～３週間

ライタープロフィール

Liccaさん／女性／年齢：30代／現在は中国在住／ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その２年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球！いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉：「出合いのよろこび」