フィリピン奇跡の木「カモンガイ」
フィリピン奇跡の木 カモンガイとはアフリカや中南米の食糧危機対策に数十万本が植林され、高い栄養価と豊富な成分に期待が寄せられています。

カモンガイを仕入れに行ってみた

2013/12/18

カモンガイの魅力にドンドン嵌り込み、これは日本に紹介しなければならないと思いました。ネットで検索すると、沖縄や九州の国産もあるようですが成分濃度が違いすぎます。カモンガイはフィリピン産が一番といわれ、火山と珊瑚の隆起でできた地質に関係があります。

思い切ってネットショップを始めようと思い、安定した仕入れができるか調査しました。試作加工用に、日本から乾燥機・ミルサー・秤・除湿剤・シールを取り寄せました。

家の周辺に沢山ありますが、これは庶民の食材ですから販売に回すことができません。市場に行くとカモンガイは何処でも入手でき売っていません。しかたなく、山岳地帯のバレンシアまで出かける事にしました。

ダウンタウンの一本道を山の方に向かうと、やがてアスファルトからデコボコ道に変ります。道幅がドンドン狭くなり対向車がくると除けなくてはなりません。バギーで30分ほど山道を登ると少し開けた場所にでました。バレンシアの市場です。

売店は少ないですが、ジャガイモ5個25ペソ、日本のように細長いキュウリ5本25ペソ、ナス5本25ペソ、白菜1たま20ペソ、ニガウリの大3個20ペソ、余りに新鮮で安いから買ってしまいました。

売り子に「カモンガイはあるか?」と聞いたら「あははははは・・」と笑われました。すると子供たちが集まってきて、カモンガイを持ってくるといいます。椅子に腰掛けタバコを吸っていると子供たちが帰ってきました。両手に抱えられるだけ持ってきたので、目の前に山積み状態です。秤もないので一人当たり20ペソ支払いましたが、小供たちは大喜びです。しかし、発育しすぎて葉が硬くなっている、枯れた葉が沢山混じってる、くもの巣がはっている等々、売り物としては難しいと思いました。

自宅に帰ってBBSに書き込むと、友人からメールがありました。自宅から30分程国道を下ったところに日本人がいて、カモンガイを栽培しているそうです。早速出かけてみると、アメリカンアーミースタイルで迎えてくれました。日本で植木職人をしており、移住後も富裕層の庭園つくりをしていたそうです。現在は仕事を辞めてフィリピンの奥様、子供3人の5人暮らしだそうです。しかも、毎月年金の2万円で生活しているといいます。

自宅にドアーも窓枠もなく、電気も水道もありません。庭にはカモンガイの他に、日本種のキューリ・ナス・カボチャ・トマト・ほうれん草・大根人参・ニンニク等、そして日本米が植えられています。更に、ニワトリを飼っており自給自足できるそうです。

カモンガイの話をすると乗り気で、1キロ10ペソ(20円)でOKといいます。粉末にしたカモンガイが日本で100グラム1000円ですから、え!いいのかなあ・・?と不安になりました。

結局、ネットも電話もなく往復1時間かけて通わなければなりません。ネットショップは頓挫いたしましたが、乾燥機、ミルサー、秤、ラベルは残ったままです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。