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岩手山/岩手の富士山に登ろう〜vol.2

2010/06/01

岩手山内の大地獄谷

岩手山内の大地獄谷

岩手山

岩手山

初の岩手山登山は父さんと母さんと私の3人で早朝6時に出発しました。登山口は、七滝コースという登山コースの中では一番距離は長いが、全体的に道は平坦なため楽だと買った本に書いてあったので、その道を登り始めました。

歩き始めて20分ぐらいのところにコース名にもなっている七滝が見えてきます。まったく疲れてはいないけれど滝の前で軽く休憩をして、また進み始めると、小川や笹薮のような道を抜け、いろんな花を見ながら楽しく進んで行きました。

だが突然、硫黄の臭いが立ち込めてきたと思ったら大地獄谷と呼ばれる道に近づいていました。高濃度の硫黄ガスが引っ切り無しに噴出していて、噴出口に近づけないように出来るだけ硫黄ガスを吸わないように急いで登り抜け、少し行くとお花畑が広がっていました。凄い凄いと喜んでいたのもつかの間、なんとそこからビックリするほどの急坂が永遠と続いているのです。今まで、歩いていた道が平坦過ぎたせいか全然進んでいる気がしない。四つんばいになってハイハイしながらじゃないと、進めない道を登ること約2時間。

やっと、道が拓け不動平と呼ばれるところに到着しました。そこは、山頂へ行く手前の非難小屋があって、9合目って感じのところです。ずっと、天気が良かったはずなのに不動平に到着した途端に物凄い強風に煽られ、お昼ご飯もそこそこにして山頂への道を急ぐと、知らないおじちゃんに突然声をかけられました。「今から山頂に行くなんて、今日は非難小屋に泊まってぐのが?」「いや、日帰りです。」「えっ、今がら行くなんて暗ぐならねどいいな。んだば。」たしかに、もう登り始めてからは約7時間が経過していましたが、まだ日暮れまで時間があります。しかし、そんなこと言われると登山シロートは焦りだします。体力はあまり無いのに、もう、それからは山頂に行きたいという想いを忘れて、どうにか、今日家に帰りたいということしか頭に無くなっていました。

もう、動かない膝を気力で動かしどうにか山頂に登り、さっさとお宮さんを拝んで、帰りは焼け走りコースを家に帰りたい一心で下ると、なんと3時間で下り終え、夕方5時には到着できました。日暮れまでは、まだ2時間近くありました。

一体、あのおじちゃんの言葉は何だったのか、でも、焦らせてくれたお陰で無事に明るいうちに無事帰れたので、ちょっとだけあのおじちゃんに感謝するのでした。

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ライタープロフィール

ヒットさん/女性/年齢:20代/東京都在住、ウインタースポーツ・モータースポーツが好きな20代女子です。粉物の食べ物や、スイーツが好きで良く食べに行きます。お酒にも目がないのでいろんな銘柄・種類に挑戦中です。