仕事体験記
こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。

ニュージーランド人と日本人のスタッフの違い

2011/04/24

ニュージーランドでは、仕事を辞める場合には2週間前に雇用主に伝えればよいことになっています。それは常識なので、あえて前々から辞めることをほのめかすなんてことはありません。けれど、日本人の場合は異なり、いきなり「2週間後に辞めます」ということはなく、それ以前から打診や相談なんかしてくる人が多かったような気がします。

余分なスタッフを雇っていなかったので、はっきりいって2週間後に辞められるのは、わたしにとっては大変なことでした。発表されてから新人を募集し、面接し、雇用を決定し、仕事をマスターさせるのに、2週間しかないというのはかなりキツイ条件でした。

そこで、わたし自身はもちろん、ほかのスタッフにも、しっかりコミュニケーションをとってニュージーランド人スタッフの近況をしっかり把握しておくように心がけていました。何となくほかの仕事を探しているような雰囲気をつかんだら報告するように!・・・スパイ? あとは、日本人は義理堅く、計算が得意で、ニュージーランド人はマイペースで計算が遅いのが大きな違いでした。 お客さんは外貨で購入することが多く、値札通りの金額を伝えていればよいというわけではなかったんです。その計算方法がなかなか覚えられない人が多かった記憶があります。単純にニュージーランドドルから米ドルへの換算程度なら計算できても、半分は日本円で残りは米ドルでなどの要望はこんがらがってしまうようでした。日本の人はすんなり計算できていましたけどね。

お釣りも何だか間違ってしまう。余談ですが、こっちの人は引き算はあまり使わず、足し算方式で計算する人が多いのです。つまり、95ドルの商品を購入されて100ドル渡されたとします。お釣りを考える際には、100−95=と考えないで、95にいくら足せば100ドルになるかと考えるわけです。お客さんにお釣りを渡す場合には、「95だから・・・96、97、98、99、100ね」と1ドル、2ドル、と上に乗せて足していくような感じです。時間かかる!そのくせ間違える!

だけど、コミュニケーション能力とニュージーランド情報はバッチリなので、お客さんとの対応はやはりニュージーランドスタッフの圧勝でした。だから、「計算はあなたがやっちゃって、接客は彼女」という感じで、役割分担させるのが一番よかったですね。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。